こんにちは、NUDGE consultingの代表 栢原です。
NUDGE consultingでは、経営者向けコーチングを提供しています。
経営者向けにコーチングを提供していながら、ここ半年ほど私自身がコーチングを受けていない状況が続いていました。理由は、自分にピッタリ合うと思えるコーチが見つからなかったからです。
ですがこの度、再びコーチングを受けることになりました。
せっかくなので、「コーチングを提供する会社の経営者がコーチングを受けてみた」をシリーズにして進捗やコーチングの成果、目標に対する結果をお伝えしていきます。
第1回目となる今回は、再び私がコーチングを受けるに至った理由についてご紹介します。
目次
ビジネスでは目標設定・達成が他の分野に比べて難しい
私は大学生の頃から自分で目標設定をして、達成していくことを習慣的に行っていました。
大学生の頃は、筋トレをして筋肉量を減らさずに1.5ヶ月で3kgやせるボディメイクに挑戦して達成したり、まわりが遊んでいるなか情報系の資格を取得したりしていました。
社会人になってからも、自分でコツコツと勉強を重ね、興味があった色彩心理学1級を取得したり、パーソナルブランディングについて学んできました。
第一子出産後には、国家資格の勉強を始めて合格し、運動を全くしていなかった所から5ヶ月でフルマラソンに挑戦して5時間半で走りきりました。今は、心理学を学びたくて大学に入学して勉強を続けています。

知らない世界を知ることへの知的好奇心、できないことができるようになることへのワクワク感が大きいタイプです。
こんな私ですが、経営者や個人事業主としてビジネスで目標を設定して達成していくことは、ほかのどの分野と比べても難しい気がしています。これは、私がコーチとして経営者の方々と接する中でも日々感じることです。
ビジネスでの目標達成が難しい理由は2つの理由から
ビジネスと他の分野を比べた時に、ビジネスでの目標設定・達成が難しいことには2つの理由があることがわかりました。
1.目標とする指標(KPG・KPI)の種類が多すぎる
ビジネスでは、ただ「売上を上げれば良い」というわけではなく、利益率や効率、社員の満足度など様々な側面を見る必要があります。個人事業主で独立している方も、家庭とのバランスが難しいと言われる方が多いです。
2.結果を出すまでには様々な要素が絡み合っている
ビジネスは「これをやったらこうなる」という世界ではありません。とても良い商品だったとしても、買い手の感情やお財布事情によっては購入してもらえないこともあります。外部の影響を表すフレームワークとしてよく5フォース分析が用いられますが、ビジネスでは結果を出すまでにこれだけ多くの影響を受ける、ということです。
この2つの理由から、ビジネスでの目標設定・達成が困難なものになっています。
ビジネス以外の分野は目標設定・達成が比較的カンタン?
思い返せば、資格もフルマラソンもダイエットも、自分で目標設定することが比較的容易で、目標達成への道のりも明確でした。
国家資格:試験日までに勉強する内容が明確、2次試験は相対評価ではあったものの上位20%弱に入れば合格できるので、上位20%に入る回答が書けるようになればOK。周りの気分次第で合否が決まるわけではない
フルマラソン:いつまでに何km走る練習をしておけば良いか、どのくらいのスピードで走ればよいかなどがわかれば、時間を作ってそれを実行するのみ
ダイエット:完全なる己との勝負!
世の中にはダイエットや英語の目標設定や伴走をサポートしているサービスがあります。
RIZAPなど短期集中ダイエットを提供しているサービスでは以下のことが言えます。
- 目標指標:体重、体脂肪、筋力、サイズで目標を設定できる
- 行動が結果に直結しやすい:食事と運動を管理することで結果を出しやすい
同様に、英語コーチングを提供しているPROGRITでは以下のことが言えます。
- 目標指標:TOIECやVERSANTなど英語の能力を測る検定がそもそも用意されている
- 行動が結果に直結しやすい:学習効率(オリジナルカリキュラム)×毎日3時間の英語学習(透過時間)
上記のように、ビジネス以外の分野においては、目標設定がしやすく行動が結果に直結しやすいものです。
ビジネスは目標指標が多く、外部環境の影響がとても大きい
ここまでにご紹介したように、ビジネスでは目標設定・達成において他の分野とは異なる難しさがあります。目標として設定する指標が多く、また外部環境の影響も大きいため行動が結果に直結しにくいのがビジネスです。
目標の設定方法は業界によっても異なり、同一業界内でも社員数、サービスや商品体系など様々な要素によっても全く異なるものになります。会社のおかれたステージによっても異なります。100社あれば100通りの目標ができるため、「ここを目指すのが正解」というGOALを設定しにくいのがビジネスです。
また、本当に実現したいと思える目標を設定できたとしても、結果が出るまでには様々な要素が絡み合っています。専門家の意見を聞いて、「こうしたらうまくいきますと言われてやってみたけれど、全然うまくいかなかった」という話もよく聞きます。環境や状況が異なれば、全く同じことをしてもうまく行かないことは多々あります。
ではどうすれば良いか?
経営者が本当に実現したいと思える目標を設定し、そこに向かうためにリソースを活かして自社にとってベストな行動を選択し行動し続けるほかありません。そのサポートができるのがビジネスコーチングなんです。
そんなことを考えていく中で、私の中で「”ビジネスにおいて”目標にコミットして達成していくコーチングをしたい!」との想いが強くなっていきました。

「”ビジネスにおいて”目標にコミットして達成していくコーチングをしたい!」って、普通のビジネスコーチングじゃん?って思いましたよね。ちょっと待ってください、ここからが違うので。
ビジネスで目標設定・達成をするために必要なこと
ビジネスにおいて目標設定・達成をするために必要なことは何か?を考えていく中で、1つの重要な要素に気づきました。それは、セルフコーチング力です。

大前提として「ビジネス知識」も必要ですが、私たちNUDGE consultingのコーチは、中小企業診断士、またはMBAを保有しているのでそこは安心してお任せください。
セルフコーチングとは、自分で自分にコーチングをすることです。目標を設定して、モチベーションを高め具体的な行動を決めて行動していく、というのを自分自身で行うことができるようになれば、コーチングを受けていない時間でも常に目標に向けて前進することができます。
コーチとのセッションは楽しいものです。
これまで私はコーチとして400時間以上のセッションを提供し、クライアントとしてコーチングを受けたこともあります。コーチングを受けている時や受けたその日は、やる気に満ち溢れています。でも2週間〜1ヶ月ほど経ち、次のセッションでお会いすると、なぜかモチベーションが下がり、何が大切かがわからなくなってしまっていることがあります。
それを防いで、日々効果的に目標に向けて動くためには、日常的にセルフコーチングを行い、自分で自分のモチベーションを高め行動していくスキルを身につけてもらうのが一番効果的だ!と思ったのです。
日本で営業成績TOP5%に入る保険営業マンがやっていること
この気付きをくれたのは、保険営業マンの方でした。
「TOP5%に入っていると聞いたのでその理由を伺ってみると、保険の営業を始めた時に、コーチングの勉強をさせられました。自分で目標を決めて進んでいく方法みたいな。それを実行しているだけですよ。」
ざっくりとお伝えするとこんな感じなのですが、詳しくお話を伺っていくと、この方のセルフコーチング力がめちゃくちゃ高いことに気づきました。
自分にとって最も大切な価値観を明確に持っていて、その価値観にそった目標を都度設定して、そこに向かって何をすべきか具体的にわかっていて、それを毎日コツコツと積み重ねて、日々振り返りながらアクションプランを改善していくことができる人。
そんな人でした。そんな人なら、ぶっちゃけコーチングはいらない気もします。

ただし、異なる視点をくれる、可能性を広げてくれる、といった意味でのコーチングは有効ですが、それは置いておいて。
ただ、世の中、そんな方ばかりではないです。
私がこれまで支援させてもらってきた経営者の方々も、10人中2人いたらいいかな、という感じです。
必ずしも前述の営業マンの方のように「ストイックになろう!」というわけではありません。もちろんストイックを目指すのもありですが、自分ができる範囲で最高の結果を出していきたいと考える人の力になりたいと思ったんです。

ちなみに私は家庭への優先順位が高いので後者です。家族が良い状況でいられる中で、自分ができる最高の仕事をして結果を出したいです。
そこで、ビジネスでの目標設定・達成にコミットしたコーチングや、必要なINPUTができる「目標達成コーチング(仮)」なるものを現在作成中です。
モニターさんを募って受講いただくのも有りかとも思ったのですが、その前にまずは自分自身が試してみよう!と思い、私自身がクライアントとしてこのプログラムを受けることにしました。
まずは自分自身が受けてプログラムの有効性を証明します!
プログラム自体は私が作りつつ、私の実体験を交えながら改善していきます。
コーチはプログラムの提供が始まったら一緒にコーチングセッションをしてくれる弊社の大久保恭輔コーチにお願いすることにしました。

ということで、だいぶ長くなりましたが、こんな理由で、再びコーチングセッションを受けることに決めたのでした!
それでは次回は、「経営者向けコーチングを提供する会社の経営者がコーチングを受けてみたシリーズ」の1回目のセッションの様子をお伝えします。